生き方の手本

私は1ヶ月に2回ほどデイサービスに通所している。
通所しているメンバーには98歳の女性がいる。
女性は杖も利用せずしゃんと歩いている。
足腰もしっかりして元気一杯だ。
たった一つ難聴であることがウィークポイントだ。

スポンサーリンク

98歳のコミュ 力

その女性は帰宅する前、いつも私のそばに来て
季節の挨拶はもちろん、自分の家のこと、家族のこと、好きな食事や買い物の話。
また、

今日も良い顔色をしていますね。

と、私の体調にも気にかけてくれる。

次は2週間後。またお会いしましょう。

と、お別れの挨拶も丁寧だ。
98歳の女性の話の引き出しは豊富で柔らかい。

ところが、私は

ところが、私は気管切開の障害者。
一生懸命返事をするのですが、声が小さくてなかなか伝わらない。
また、女性は高齢のため耳が遠いことも重なり、お互いなかなか会話にならず、もどかしさが残る。

自分だったら

自分がこの女性のように耳が聞こえにくかったら、どうだろう。
耳が聞こえないし。相手は何言ってるか分からないし。となおさら話をすることを諦めてしまうだろう。

障害のせいにして

それでも諦めずに声をかけてくれる女性の気持ち、生き方に只々尊敬だ。
気管切開をしてからの自分は口パクではどうせ聞こえないだろう。
障害のせいにして遠ざけたり諦めてしまう時が多々ある。
もう少しで間違えるところだった。
98歳の先人に改めて教えてもらった。
少しでもこの女性に近づけるよう努力したい。
この女性に出会ってよかった。

どうか元気で

その女性もある日突然、通所終了となった。
本人が怪我をしたのか???
娘さんに何かあったのか???
娘さんの旦那さんかもしれない
ひとつの出来事で生活が変わったのだと思う。
人とのコミュニケーション大事にしたいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました