人権無視のゴミ捨て場病棟 1.自分の甘さが誤嚥を招く

このお話は2012年(平成24年)12月から2月に経験した過去の出来事。
しかし、生きていく上で決して忘れてはいけないことだ。
忘備録として記録することにした。

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12/03.三重中央医療センター

デイサービス通所中、併設のクリニックで主治医の診察を受けた。
採血の結果 CRP 23 WBC 22000
また、誤嚥性肺炎を起こした。
2週間前に肺炎が完治して退院したばかり。なのにまた肺炎起こしてしまった。

主治医は「冬は夏場と違い気温の変化や、乾燥、ウイルスなど体調を崩す原因が多く、常に免疫が戦っている状態。そこに少しでも誤嚥をすると重い肺炎になってしまう。夏はご飯を食べた方がいいけど、冬場は食事の方法を考えた方がいい。」とのこと。

とにかく入院が必要だから、三重中央医療センターへ入院することになった。

生きるためなら

今回の入院で、主治医の言葉を思い出す。
気温の変化、乾燥そんな理由で肺炎を起こすなら、嚥下機能は残ってないんだと思う。
入院中は誤嚥を防ぐために、食べやすい食事メニューが提供される。
また、正しい姿勢をキープすることができる。
しかし、在宅だと主役は自分自身。
あのメニューが食べれたから、このメニューも食べれるんじゃないか。
ベッド上での姿勢が少し違うけど多分大丈夫だろう。
食事のメニューも姿勢も自分に甘くなってしまう。規律を守ることが難しい。

三重大学病院での気持ちを忘れていた。
病気の進行ではなく自分自身が招いたことだ 。
後悔しても時間を巻き戻すことはできないのだ。

急性期病棟で生死をさまよった時、死んでもいいと思った。
しかし、土壇場で生きたいと懇願し生き返った。
「迷うんだったら、どんなことをしても生きよう」と思った。
この気持ちだけは絶対に変えてはいけない。
生きるため絶食も受け入れなくてはならない。

看護師からのエール

1階のフロアーで看護学生によるクリスマス会が行われた。
病棟の入院患者はほぼ移動した。
僕は点滴中だし、人気ないから留守番だなと思ってた。
ちょっと怖い感じの看護師さんから、「まだ間に合うからクリスマス会に行こう」とベッドごとエレベーターに乗せてくれた。
エレベーターから帰ってきたら、その看護師さんが出迎えてくれた。
病室に戻る途中、看護師さんは話してくれた。

あれ、クッキーもらってきたの。良かったじゃん。
でも、胃ろうだもんね。
食べる楽しみがないし、制限が多いし毎日面白くないと思う。
でも、できないことばかりじゃなくって、できることもある。
病院では何もしてあげられないけど、
在宅では胃ろうからお酒を入れてる人もいる。
私は見たことがあるし知ってる。酔っ払うのは一緒らしいよ。
あなたは在宅に帰る予定なんでしょ。 あきらめないでね。
って、期待いっぱいのエールだ。

テレビや映画の話と思っていたけど実際にあるんだ。
自分もその時が来るのだろうか???胸が熱くなった

そして人権無視のゴミ捨て場病棟へ

体調は点滴治療から1週間で完治!それと同時に退院の話が出た。
でも、
食事から経管栄養に切り換えたことで、在宅での体制を整える時間が必要となった。
すぐに退院できるはずもなく…転院は不可欠。
医療的措置が終了し、生活介助だけの私は、とてもいづらい雰囲気

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